虎頭の復活を試みる

横浜能楽堂で行われたチャリティ公演。その収益による援助の1つとして、流失した山田町の大浦虎舞の虎頭が復元されようとしています。

岩手の虎舞の頭の多くは紙を貼る張り子で作られますが、この大浦虎舞をはじめ、同じ山田町大沢や釜石市の片岸などの虎舞では木製の虎頭が使われているそうです。
かつて頭を製作したのがどこの誰だったのか不明のため、今回はチャリティ公演の実行委員でもある能面師:岩崎久人さんのご尽力を仰ぐことになりました。虎舞と能面師の出会いです。
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昔使われていた頭が残っていたので、それを参考に虎頭の構造や材質などを検分しています。どうやら桐が使われているらしい。ヒゲは今と違って白馬の毛。
大浦の虎頭はわりと平べったい。そして見慣れている虎頭と違い、口が開閉します。
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岩手町のお祭りで見かけた虎は口が開きましたが、軽米の虎舞はどうだったかな〜?
青森県八戸市の虎舞はすごい歯並びで迫ってきます。宮城県の新井田の虎舞はお囃子が優雅です。
あ、愛知県東海市にも虎舞があるんですね。昭和ン年代に釜石市出身の方が移転先で始めたとある。
わ、youtubeで検索したら四国にも山梨にもある!長野では狐踊りとセットになってる!虎舞って全国区の芸能だったって、知りませんでした〜。
「虎は千里行って千里帰る」というそうですからどこにあっても不思議はないのかもしれません。

「板子一枚下は地獄」という危険な仕事をする漁師さんには、「千里行って千里帰る」虎が命を守ってくれるシンボルなので虎舞が大事にされる、というお話をこの間あちこちでうかがいました。

大浦のお祭りは3年に一度。再来年がその年になりますが、主産業である漁業がその時までにどの程度回復しているか、住民の方たちがどのような気持ちになっていらっしゃるか、今は予想がつきません。
でもいつかの復活に向け、虎頭や衣裳などを整えて待つ気持ちは希望につながりますね。多少なりともお手伝いに関われてうれしいです。

<追記>
その後、虎頭は立派に出来上がり、お祭りで大活躍しました。
大浦虎舞の方に書いて頂いたレポートが「とりら」8号(500円)で読めます。
ご希望の方はtoriratorira@yahoo.co.jp 宛にお申し込みください。


 by.事務局MA
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by torira | 2011-10-29 20:41 | 東日本大震災 | Comments(0)

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