釜石まつり その2 〜現状報告・釜石の芸能〜

今回の釜石まつりでも、いくつかの団体にお花としてとりらの募金をお渡ししました。

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「南部藩壽松院年行司支配太神楽」=通称「年行司太神楽」さんには神楽船に乗せて頂くなど色々とお世話になりました。この船の性格からもわかるように、随行する団体の中で別格の位置づけの芸能です。代々のおうちで役が決まっているという古風な形式を受け継いでいらっしゃいます。聞かせて頂くお話は今まで知らなかった事だらけでした。

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太神楽や虎舞と違う雰囲気をかもしている八雲(やぐも)御神楽。震災では直接的な被害はありませんが、以前からの後継者難で今できるのは「通り」「たかむら」の2つと簡単な権現舞だけになっているそうです。笛のメロディに、盛岡市の見前神楽で使われるフレーズがまじっていたのには驚きました。

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東前青年会は本来であれば太神楽と子ども達の七福神を演じるのですが、七福神の道具と衣裳が流されてしまいました。団体の幟も今年は青竹に手書きの幡を付けて手作りしました。練習場所が海の前の魚市場だったため、ことしは一度も練習できないままに祭りに臨んだそうです。

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今回、釜石まつりを通して見ていて「へ〜!」と思った1つは、御旅所で神事をする際に並行して芸能の奉納が行われることでした。
祝詞をあげる傍で踊る、尾崎青友会の虎舞です。
こちらではメンバーが2名お亡くなりになっただけでなく、昨年一千万ちかいお金をかけて新調した山車屋台が流されてしまいました。当初今年は祭りはやらない方が良いと思ったのだけど、まわりからも希望があって参加することにしたということです。

この祭りで一番好きなのは、まつりの一番最後、神様を見送る場面。
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太神楽と虎舞と御神楽のお囃子がいっしょくたに鳴る中を御神輿を乗せた船が出ていきます。対岸のお宮におもどりになるのです。
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画像には年配の方ばかり写ってしまいましたが、10代20代もたくさん来ていました。こういう点も沿岸ならではです。

 by.事務局MA
とりら 岩手三陸沿岸の民俗芸能応援募金
 郵便振替用紙に 「岩手三陸沿岸の民俗芸能応援募金」 と書いて下さい。
  口座番号02240-4-69271
  加入者名 ふるさと岩手の芸能とくらし研究会
   ※振り込み手数料のご負担をお願いします。
【問い合わせ】
 e-mail toriratorira@yahoo.co.jp

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by torira | 2011-10-18 22:22 | 東日本大震災 | Comments(4)

Commented by 阿部武司 at 2011-10-19 08:43 x
いいね。残りたかった。次回は16日だけでも行きたいな。なにしろ3日間撮影となると歳が響いてくる。かっこいい絵は入らないから分かる絵を撮っておきたいですね。
Commented by 事務局MA at 2011-10-20 23:12 x
阿部さん、来年は是非ご一緒しましょう。
もっと見送りの市民が増えているといいなあ。
Commented by 八雲神楽 at 2011-11-11 15:37 x
釜石の八雲神楽です。
この度は、義援金をいただきまして誠にありがとうございます。
私は、朝から小学生の着付けをしていて途中からの合流したためお会いすることはできませんでした。

八雲神楽は、古くは大天場権現(神楽)と言われ、資料によると延享二年の神楽本があり、清祓、翁、三番叟、岩戸開、三宝荒神など20数演目伝わったとされていますが、残念ながら現在それらの舞は一切伝わっていません。
笛のメロディが見前神楽に似ているとのことですが、いつか見ていたいものです。太鼓のフレーズは、遠野の大出早池峰神楽に似ている部分が少しだけありますが、八雲神楽がどこから伝わったのかもう少し調べて見る必要がありそうです。

それから御祝の件ですが、沿岸部には大漁歌い込み=御祝として伝わっていて、有名なところでは三陸町崎浜の保存会が思い浮かびます。錦町御祝は古いテープで聞いた事がありますが、漁師らしく勇壮な歌いっぷりです。
私の実家のある釜石市唐丹町にも御祝が伝わっていましたが、現在歌える人がいるかどうか・・・
芸能もいろんなところから伝わっているので、各地の祭りを見て再発見なんてこともよくありますよね。
Commented by 事務局MA at 2011-11-13 23:02 x
八雲神楽さま、わざわざお礼の書き込みありがとうございました。
こちらのお名前はかねてから気になっていましたが拝見の機会がなく、今回は幸運でした。渡御の途中で後輩に太鼓の手ほどきをするシーンなどをみて心あったまってきましたです。
いつか錦町にあわせて唐丹町の御祝いも拝聴したいもんです。さて崎浜出身の友人は御祝いが歌えるかな〜??

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