広田町の田束念仏剣舞

9日は、陸前高田市小友町の田束(たつがね)念仏剣舞保存会代表の方とお会いすることができました。一年半前に全線開通したばかりの県道38号線:通称アップルロードは、小友町や広田町から国道45号線や三陸縦貫道へつながる道路です。その県道から小友浦へ入る細い道の方を見た時、広がる光景の猛々しい雰囲気に圧倒されてしまいました。
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田束念仏剣舞の千田さんは、被災した家を時間を見つけて少しずつ手入れしていらっしゃいます。築130年ほどというおうちは、壊すにはもったいないとても立派なお宅です。小高いところにあるにも関わらず建物は2メートルの高さまで水に浸かりました。
「ふと振り返ったら庭先まで黒い波が来ていた。驚くと言うより目の前で起きていることがすぐには理解できなかった」と千田さんはおっしゃいます。

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遠くに見える道路がアップルロード。「いいところですねえ」と思わず口から出た言葉に自分でも戸惑います。同じ場所について、ひどい風景というインパクトを受けた直後に美しい風景と感じる矛盾した気持ちがおわかり頂けるでしょうか。
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田束念仏剣舞は、市内の横田町の槻沢念仏剣舞から教えを受けて始められました。毎年8月17日にはちかくの善性寺に住民が集まり、万灯籠と合わせて盆踊りをしながら念仏剣舞が奉納されてきたそうです。

お寺は高いところにあり、そこに道具類を保管してあったのでそういう面では良かったのですが、今回の震災では集落70戸のうち30戸近くが被害を受けるという大打撃を受け、剣舞をリードしていく大事なお二人を失いました。多くの方が仮設で暮らしていることもあり、震災後は剣舞の練習はずっと行われていませんでした。

今月末、中学校の文化祭で発表することを目標にやっと来週から練習が始まるそうです。皆さんの茶菓代にでも、と募金からお見舞いを差し上げました。

田束剣舞の写真は、千田さんが探してくださった「気仙郷土芸能まつり」のパンフレットを複写したものです。パンフのページが波打っていたのも津波のせいでしょう。
千田さんご夫妻と話しながらごちそうになった甘いブドウは紫波町の産とうかがい、色んなことを考えました。

 by.事務局MA
とりら 岩手三陸沿岸の民俗芸能応援募金
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by torira | 2011-10-13 22:38 | 東日本大震災 | Comments(0)

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