現況報告14 大槌の大神楽、虎舞、鹿踊り

小鎚神社のお祭りでお会いした団体の紹介をします。
城内大神楽は小鎚地区の住民の方たちが担ってきました。津波と火の手から奇跡的に逃れた小鎚神社。境内にある「ふれあいセンター」は、震災の時に氏子の方たちが集まって火事から守り、潮と炎で汚れた白壁を洗ったのだそうです。
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震災により17頭あった獅子頭は高台の方が保管していた4頭を残して他の道具・衣装共々流されました。家族を亡くされた方もいます。助成金を得て、お祭り直前に半纏をそろえることが出来ました。今回は祭りの3日前から練習をしてのぞんだそうです。

安渡虎舞は先にお会いした安渡大神楽と同じ地域の芸能です。
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青友会(このあたりでは、保存会の中にさらに若者達の組織があり「青友会」などの名称で活動している)の会長である金﨑さんは、祭りが始まる直前のお忙しい時間でしたが、
「拠点としていた安渡という土地はもうなくなってしまった。今の青友会の仲間はほんの小さい頃から一緒に虎舞をやってきた仲間。その仲間が犠牲になった。自分も消防団に入っていて、あの時もうちょっと助けられなかったかと思うが、でも助けに行っていたら自分が助からなかった。なんともいえない。
今年の祭りには遺影を持って涙を流しながらガンバローと皆で言い合っている」と伝えてくださいました。

大槌町の仮設住宅は一つには金沢(かねざわ)地区に作られました。さきの安渡の方たちや金沢出身の方たちが暮らしています。金沢は山側なので直接の被災はないと言って良いのですが、ここの金沢鹿子踊りの方たちに伺うと、親族を亡くされたり子供たちの学校が被災して仮設の校舎だったりと影響はやはり大きいのです。
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金沢鹿子踊りは宮古市新里から伝わったとされていて、当時は太鼓踊り系の鹿踊りだったのが幕踊りの鹿踊りに変わったのだそうです。新里には太鼓踊り系の鹿踊りは現在ありませんので、もう少し詳しく伺ってみたいものだと思いました。こうしてみると、知らなかったことがたくさんあります。

次号の「とりら」では、沿岸に住む方たちにレポートを書いて頂こうと思っています。震災のみの記録ではなく、資料が多いとはいえない民俗芸能の活動実態を含めてご自身の団体を紹介して頂くのが狙いです。
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城山虎舞さん、吉里吉里大神楽さん、よろしくお願いします。
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岩手日報にも紹介された向川原虎舞。屋台に亡くなった仲間の半纏と遺影が飾られていました。
こちらをご覧の方で、身近な芸能団体や祭りが現在どうなっているかなどをご存じでしたらお知らせくださると嬉しいです。募金も引き続きつのっていきます。よろしくお願いします。

 by.事務局MA

とりら 岩手三陸沿岸の民俗芸能応援募金
 郵便振替用紙に 「岩手三陸沿岸の民俗芸能応援募金」 と書いて下さい。
  口座番号02240-4-69271
  加入者名 ふるさと岩手の芸能とくらし研究会
   ※振り込み手数料のご負担をお願いします。
【問い合わせ】
 e-mail toriratorira@yahoo.co.jp

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by torira | 2011-09-28 21:55 | 東日本大震災 | Comments(0)

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