大槌の祭り今昔

秋晴れの小鎚神社祭典に行ってきました。
ご存じのように大槌町は町長を始め町役場の職員、たくさんの町民の方々が亡くなり、津波の後は火災が起きて町並みがなくなってしまったところです。
先日の山田町に負けず劣らず祭り好きの多い大槌。大槌稲荷神社は被災しましたが、小鎚神社はからくも津波と火事から逃れた社殿が残り、「大槌人は祭りをやんねば一年を過ごせない」(安渡虎舞青友会会長さんの言葉)とそのことが町民の志気を支えてきたようです。

この日は県内はもとより首都圏からもたくさん帰って来た元町民に加えて全国のボランティア関係者で境内や境内下の出店スペースは人人人でした。「久しぶり!」とあいさつを交わす光景にたくさん出会いました。
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社人(御輿を担ぐ人)の白い官服は有志が集めた募金でまかなわれたという感動のたまもの。
被災芸能団体の衣装道具を支援する、貴重なバイオリンを売却して作られた助成金の贈呈式。
他にもそれぞれの芸能の半纏には、様々な支援団体のタグが縫い込まれています。
これまで町民と少々の観光客で完結していた祭りは、震災を受けて大きな変化を経験しています。これが10年後にはどういう位置づけになっているのか、少々複雑な気持ちもあります。
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今回は城内大神楽、安渡虎舞、金沢鹿子踊、吉里吉里大神楽の皆さんにお花としてお見舞いをお渡ししました。
ストラディバリウスに比べるべくもない私たちのささやかな募金ですが、お花として芸能の方に差し出すと皆さん丁重に受け取ってくださって嬉しいです。

今回同行して下さった方が「初めて来たので元の大槌がどんな町だったか見当がつかない」と広い空き地のようになった大槌を眺めておっしゃいます。
今年のお祭りの画像や映像はネット上にたくさん出ると思いますので(今日付の岩手日報にもたくさん写真が出ていました)、ここでは1997年のお祭りの写真を紹介します。

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陸中弁天虎舞
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徳並鹿子踊り
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沿道のおうちでは、お灯明を点し、三重ねのお供え餅と塩、おひねりにしたお米を用意して御神輿を待つ光景が見られました。あっさりした盛岡のお祭りに比べホントにお祭りらしいお祭りだな!と、とても印象に残ったのです。この後なんと書けばいいのかわかりませんが、現場で耳にしたように「雇用対策を早く」というのを願わずにいられません。

 by.事務局MA
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by torira | 2011-09-26 22:09 | 東日本大震災 | Comments(0)

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