現況報告13 大槌町・安渡大神楽

大槌の虎舞を見に行ったイオン盛岡南で、大槌町・安渡(あんど)大神楽の浜田さんにお会いすることができました。
偶然来合わせていたところを大槌虎舞協議会の会長さんにご紹介頂き、お見舞いをお渡ししてお話を伺いました。

安渡大神楽は、毎年9月に行われる大槌稲荷神社のお祭りにご奉仕する団体です。
大人のメンバーは20名足らずですが、祭りの時には子ども、児童生徒を含み100名以上で踊っていました。

津波により安渡地区はたいへん大きな被害を受け、地盤沈下もあって元の場所での再興は出来ない、しないと決まったそうです。
大神楽は10頭あまりあった獅子頭を始め、屋台、衣装道具のほとんどを失いました。

会長さんはご家族の関係でもっか盛岡に住まいして、助成金の申請手続きや太鼓を新しく作る手配などに奔走していらっしゃいます。助成申請が通ったので、屋台や半纏などを整える資金的なめどは立ったそうです。

浜田さんにとりら会長がお預かりしている獅子頭の写真をお見せして、どうでしょうか?と提案したところ、その場で会長さんに連絡をとって下さいました。
電話で「顔色は黒か?赤か?」と会長さんはお尋ねになり、「赤なら受ける」と即断でした。
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会長さんは元々獅子をたいへん大切にする方だそうです。獅子は各家でもお祭りして拝んでいますが、祭りが近くなると会長宅へ運び、いっしょに拝む習慣があるとか。
 だから、大神楽に使えるかどうかという事ではなく、落ち着き先を求めている神様があるんだったらお迎えしてお祀りしたい、という考え方のようです。
 今回、沿岸の方とお話していると、時々こういう信心の厚さに出会います。信仰というものがいつも人を幸せにしてきたとは限りませんが、物事や出会いを大切にする心という意味では、人が生きていく上で大きなプラスの働きをしていると感じざるを得ません。

浜田さんは魚の加工会社につとめていらっしゃいましたが工場は流されて休業中。再建計画はあるので機械の整備などしてその日に備えてらっしゃるそうです。
「大槌町は大きく変わると思います。大事な大神楽の仲間をたくさん失い、震災当初はやめようと思った。いろいろ問題は山積だけど、子供たちのためにもこれからを考えたいです」とおっしゃっていました。花巻のお獅子が大槌の方々に少しでも多くの守りをもたらしてくれますように!

 by.事務局MA
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by torira | 2011-09-17 18:01 | 東日本大震災 | Comments(0)

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