四隅

 柱がジャマで見えねえ。
f0147037_2140569.jpg

 ということは、よくあります。
 そういうことが無いように、配慮してくれていることもあります。例えば相撲の土俵。テレビの相撲中継に見慣れていると、「土俵の上には、天井から屋根が吊ってあるもの」と思いがちです。神社の隅にある土俵を見ると、ちゃんと四隅に柱があるんですが。
 能・狂言では柱を大事にしているようです。能楽堂の舞台でも、国技館の土俵と同様に天井から屋根を吊れば技術的には柱をなくすことは可能だと思います。が、しっかりと視界の前に柱があります。

 山伏神楽の場合は、必ずしも柱がなくてもいいのかなあという雰囲気もあるようです。権現様による「柱固め」などをする際には柱があったほうがいいのですが、ふつうに演ずる際には特には・・・。そこらへんも、実は神楽殿対応じゃなくて屋内(座敷とか)対応で発展してきた期間が長い芸能だということをあらわしているのでしょう。
 ただし、大乗神楽の「大乗会」や法印神楽などでは舞台のしつらえが凝っていて、四方の柱にも装飾がほどこされて重要な意味をもってきます。同様に、剣舞・シシ踊りなどの相伝式でつくられる「四門」は、柱なしでは語れません。
 相伝式なんて、そんなにやるもんじゃないでしょ。
 と思うかもしれませんが、いや、案外やっているかも・・・ですよ。だって、世代交代のスケジュールは、順調にいっていれば、30年に1回ぐらいは、まず。その団体にとっては30年に1回でも、30団体あれば、どっかで年に1回はやってることになります。相伝式という儀礼を持っている剣舞・シシ踊りの数は、まあ30団体ではきかないでしょう。
 というわけで、皆さんもどうぞ柱に注目してくださいね。

 by げんぞう

[PR]

by torira | 2011-09-04 21:40 | 芸能 | Comments(0)

<< げんぞう先生の神楽指南~南部神楽編~ くるり×細野晴臣 東北ツアー >>