修理予定!

「防波堤がバラバラになって、汁に浮かんだ豆腐みたいになった」と、田野畑村を案内してくれたU子さんが港を指し示すので、その表現にびっくりしながら海を見ると、力強く守ってくれるはずの防波堤が、確かに今は柔らかい豆腐のように見える・・。
製氷施設は3階部分だけがいくらか残っています。白い粉は感染症予防に撒いた石灰。えぐられた家やかき傷が残る土台に心が痛い。
でもこうなってさえ美しい三陸の海です。
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U子さんがてきぱきと島ノ越駅、羅賀、明戸を歩きながら紹介してくれますが、彼女の家も集落ごと「きれいさっぱり」(彼女談)流されてしまっているのです。彼女の家は水門のすぐ手前でした。水門はこの部分だけ残っています。三鉄の車両は当時設置した飾り物。あぁ三鉄の開通ってこんなに喜ばれたんだなーと実感です。
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震災後やっと彼女と連絡が取れて「何か必要な物は?何が欲しいですか?」と尋ねた時の答えが、身の回りの物ではなく「神楽に関するものが欲しい」だったのには恐れ入りやした。それでとりあえず「とりら」のBNなどをお送りしました。
この日会ったら、送った「とりら」の表紙にビニールが掛けてあって「予備にコピーも取った」とおっしゃる。もうもう制作冥利に尽きます。次回はあなたの出番ですよ。

彼女の家の近くにサッパ船が2隻。「修理予定!」という文字が電話番号と共に書かれていて頼もしかったです。

 by.事務局MA
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by torira | 2011-04-18 15:55 | 東日本大震災 | Comments(4)

Commented by 一八 at 2011-04-18 20:21 x
宮城県女川町の知人を捜しに避難所に行って来ました。
女川湾を見れば穏やかな四月の海。
振り返れば町全体が瓦礫の山。

連日のスコップでの終りの無い悪臭のヘドロ掬いも、被災者のシャツなどの生活用品など絡んで掬えず、地盤沈下による出水など、復興への道のりは私たちが考えるほどあまくはない事を実感しました。
Commented by 鬼剣舞も念仏剣舞 at 2011-04-18 20:55 x
宮古公演でお世話になったHN「想えば遠くへ来たもんださん」の消息などはお分かりでしょうか?
平成20年、22年と宮古での鬼公演で大変お世話になり気にかけております。
数年掛けての久慈~陸前高田まで記憶に残る公演が数々あり、お客様の反応が内陸よりダイレクトで
もうあの雰囲気や一部会場などが無いかと思うと大変心が痛みます。
沿岸地域の方々には大変お世話になっており念仏での供養も兼ねて慰問と言う話もあり是非実現させたいものです。
Commented by 事務局MA at 2011-04-19 22:33 x
まず言えば、「想えば遠くへ来たもんだ」さんはご無事でご活躍中らしいです。またお会いしたいですね。

一八さん、お疲れ様です。女川の様子をお知らせ下さってありがとうございます。
以前一八さんに書いて頂いたように、芸能を見る余裕が出て来たところもあれば、まだまだそれどころではない町もありますね。
芸能で慰問もいいけれど、現地の方とよく連絡を取っていわゆる空気をつかむことから始めないと。
それから、内陸の公演に送迎バスなど出して沿岸の方を招待するような企画も望まれています。
「鬼剣舞も念仏剣舞」ってこと、その通りですね。今年のお盆をどのように迎えるか、皆で考えてみたい重要ポイントです。
Commented by 一八 at 2011-04-20 18:33 x
本日、コミック美味しんぼ№38「ラーメン戦争」を一気に読破?いたしました。

ぐうだら山岡が言う、「過去の味に拘ることなくそれ以上の自分のラーメンをつくれ」と。「なるほど」と思いました。

どうか、「それがどうした!」と、おしゃらないでください。

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