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笛と太鼓の優れたバランス

 昨年秋、陸前高田市でレセプションを開催する機会がありました。例によって「地元の『郷土芸能』にご出演いただこう」という話があがり、事前に現地で会議を開いて相談しました。
 その中で真っ先に名前が挙がったのが「気仙町けんか七夕太鼓保存会」。陸前高田市気仙町今泉の町で例年8月に行われる「けんか七夕」の山車囃子を元にした、七夕のお囃子を演奏する太鼓団体です。15分ぐらいの公演を行うことが多いようで、「歩み太鼓」「休み太鼓」「けんか太鼓」などの楽章が披露されます。シンプルながら変化に富んだ構成が特徴です。太鼓と笛による20秒ぐらいの旋律的なフレーズが基本。耳なじみの良さは数ある太鼓団体の中でも屈指のものがあるのではないでしょうか。気仙郡の虎舞や手踊り・打囃子といった芸能は、同じタイプのメロディーを持っていますので、ぜひその音楽性に注目いただきたいものです。
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 「けんか七夕」は、日中に周辺を回った各地域の山車が、夜の「けんか」で山車をぶつけあうというもの。各組によって若干異なるお囃子を持っており、「気仙町けんか七夕太鼓保存会」は、その各組ともまた少し違うお囃子です。それだけに、「気仙町けんか七夕太鼓保存会はどの山車組がベースなのか」という点に、以前から興味がありました。
 当日、楽屋にご挨拶にうかがって話をききました。みなさん和やかにお酒を飲んで「いろんな組の人たちが入ってます」とのこと。ふだんはケンカしないで仲良しなんですね。

by げんぞう

by torira | 2011-04-03 18:03 | 芸能 | Comments(2)

Commented by MA-King at 2011-04-03 18:59 x
「陸前高田のお花見は、消滅してしまった街を一望できる高台でやるそうです。被災者自身が企画しているところがいい。北上からは鬼剣舞、地元陸前高田からはけんか七夕が出演予定。」「陸前高田のお花見会場、成田山。町ごと流された気仙町を一望できるこの場所で、被災者による花見が4月17日開かれる。中心メンバーは、ここで野宿してる住民。」「成田山の桜と高田松原の一本松を見ながら、地酒の酔仙飲んで、郷土芸能のけんか七夕を見る。北上の鬼剣舞、花巻の早地峰神楽との共演を実現させたい。」twitterから拾いました。
Commented by 千田 麗 at 2011-05-15 16:52 x
もうこうなったら新しい街づくりの際には、津波に流されないように電線を地中に埋め込んで、それでもって電線に引っかかるのでやめてしまった高さ30メートルの「むかし七夕」復活だ。

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