群舞というと、「まっすぐな列」か「輪」というイメージを持っていました。しかし、シシ踊りや念仏剣舞には、「半円」の陣形を描くものがあります。初めて見たときは不思議な感じがしたのですが、近頃は「そういうもの」という見方が染み付いてきました。

 先日、久々にシシ踊りを目にする機会がありました。舞川小学校鹿子踊。輪になって踊る場面がけっこう多くあります。かえって新鮮です。列から輪になり、輪が動き出すまでの短い時間・・・なんとも不思議な感じ。この感覚、何かに似ています。

 何だったかなあ。

 ・・・としばらく考えて、思い出しました。
 たとえば北上川東岸の藩境付近のシシも同様の感じを受けるのですが、そちらは列の余韻を残しながら輪になります。その有機的な変形の具合が、
「内胚葉が消化管になるんだ!」
といった驚きに似ています。
 で、今回の舞川小学校の鹿子踊は15頭立てとあって、またそれとは違った「不思議な感じ」なんです。それは、頭数が多いだけに、多角形を経ずに一気に輪になりきるという点。
「回転モーターを切開するとリニアモーターになるんだ!」
といった驚きに似ています。
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 群舞の印象とあわせて、個々の鹿がかもす印象も濃厚です。両手を上げる所作で幕がひらめく瞬間、斜め前に上げる足のさばき方・・・などなど。舞川鹿子踊、持っている“型”がものすごく素敵な鹿踊だなあ・・・と、毎度のことならが感嘆させられます。

 by げんぞう

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by torira | 2011-02-12 19:57 | 芸能 | Comments(0)

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