門松・イカ・おげの汁

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 盛岡市大ヶ生のCさん宅。門松が飾られています。この周辺では、Cさんと同じ姓の家だけが、この形の門松をつくっています。
f0147037_193367.jpg 根元には栗の木を七つに割ったものを配置。注連縄には、タヅクリ(煮干)・トウフ(凍み豆腐)・昆布・松葉をつけます。
f0147037_19335378.jpg 松とあわせて飾られている茶色い枝葉は、これまた栗の木です。「苦難を逃れる」という意味が栗には込められているそうです。
 左右の松に渡された注連縄の中央部には、巻かれた紙がついています。紙の中にはタヅクリ・トウフ・昆布・松葉に加えて炭も入っています。巻いて止める糸(コヨリ?)には赤い色をつけることになっていますが、その由来は伝わっていません。
 門松を立てるのは12月30日。そして、1月15日に撤収します。気になるのは使用後の「栗の木」の行方ですが、「薪にする」とのこと。このあたりの家では、今でも薪ストーブがよく使われています。

 その薪ストーブにあたりながら、話を伺うことに。すると、ごちそうが次々と出てきました。まずは紅白ナマス。そしてゆで栗。「田舎の正月はこんなものばかり」と奥さんが語りますが、甘くて濃い味の栗です。
 正月には、家の中のたくさんある神様に、生イカをお供えします。私が訪問した7日は、ちょうどそのイカを下げる日。というわけで、煮付けにしたイカが出てきました。このように、正月行事は一日で終わるものではなく次々とつながっていくのだということを実感させられます。
 15日に門松を撤収することについても、「16日は仏様の正月だから綺麗に片付けておく」とご主人は語りました。そして、16日は「おげの汁」を炊くそうです。里のもの(野菜)、山のもの(山菜・キノコ)など12品目以上を必ず入れるとのこと。
 正月行事はまだまだ続きます。

  by げんぞう

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by torira | 2011-01-07 19:21 | 年中行事 | Comments(0)

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