笑い声の常識

 山車,お神輿,芸能の奉納,お相撲,やぶさめ・・・。お祭りには、色んな行事が含まれています。
 このあいだ見たあるお祭りでは、
「神に扮した人どうしが路上で問答をする」
というものがありました。問答の内容は聴いているだけではよくわからないのですが、冒頭に
「あーっはっはっはっは」
という笑い声らしきものが入っていたのが何より印象的でした。
 何がおかしいんだろう。
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 と思っていたら、NHK FMラジオの「邦楽ジョッキー」という番組で狂言和泉流の野村小三郎氏がこんなことを語っていました。
「狂言には色々な笑い方があり、神様の笑い方というものもあります。神様が登場するときには、たいてい笑いながら出てきます」
ああ、そういえばそうだったなあ。前にもそういうことはきいていたはずなのに、ふだん狂言や能楽をあまり見るほうではないので、つい忘れてしまう。
 いろんな立場の人がいろんなお祭りをみると、もっといろんなことがわかるんだろうなあ・・・とまあ、そんなことを考えました。

  by げんぞう

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by torira | 2010-11-06 19:41 | お役立ち情報 | Comments(2)

Commented by kawa-usso at 2010-11-07 18:36
当方が住む石巻市の海ぎわで、雄勝という港まちに、路上でこっけいな問答を披露する「おめつき」という行事がとりおこなわれます(毎年1月24日)。法印神楽も伝わるまちです(法印=修験=このへんでは広く神官さんをそう呼んだり増します)。
やっぱ、笑い話。いわての神楽で観る、狂言の問答に近いですね。で、どうも話は下の方向を指向することが多々あり・・・。
「おめつき」の語源は「おもいつき」=ハッタリ・アドリブと報道は毎年伝えますが、「おめ」(って何だよ/笑)を「突く」というそもそもから下ネタだと理解している人は少なくないし、ちょっとやそっとでこの概念は変えられないでしょう。いいんですけど。
Commented by げんぞう at 2010-11-08 22:19 x
見物人としてひとしきり笑ったあと、さて思い返してみると
「そんなに大した中身じゃないよなあ」
と思うことがしばしばあります。
中身よりも、「みんなで問答を観る」ということがもたらす効果が、そういった芸能や行事を継続させてきた力なのかもしれません。
と納得してみることにして、とりあえずは「しょうもない問答だったなあ」というコトは忘れるようにしてみたり。

しかしまあ、このあいだ見たそのおまつりは、特に見物人が笑うこともなく、ひっそりとおこなわれました。

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