さんさのワク

 廃絶した神楽「白石神楽」について色々調べたご縁で、そのご当地である盛岡市上米内に鎮座する七瀧神社のお祭りに今年もいって参りました。お祭りをそれなりの規模で再開するようになったのは、この数年のこと。数十年間、芸能の奉納などもおこなわれていませんでした。そのこともあり、参詣者に芸能がどういうとらえられ方をされているかが、このお祭りへいくたびに関心をもって見ています。

 今回も日戸神楽が「御神楽」を奉納し、続いて庄ヶ畑さんさが踊りを披露。いずれも、境内に集まった50名程度の参詣者から「たいしたもんだ」「いがった、いがった」と拍手喝采。この観客の温度は、盛岡周辺ではむしろ珍しいように思います。
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 で、庄ヶ畑さんさを久々にゆっくりと見て、しっかりと複合的だなあと感じました。

 ・・・何だそれ。

 うーんと、なんというか、さんさ踊りって、だいたいは基本の踊り方の間に、別の動きをはさんで演目のバリエーションをつくっていくんですよね。はさんでいく箇所が違うだけであとは一緒なので、わりと変化が少ないようにも見える方もいらっしゃるでしょう。見慣れてきてそのパターンがわかってくると、むしろ構造がわかりやすくて楽しくなります。しかし自分の場合はそこを通り過ぎて、逆にゲシュタルト崩壊しちゃうというか・・・。

 ところが、そういったタイプではない演目というのがあります。動きの作り方が、さんさの基本の踊り方と違うやつ。「さっこらちょいわやっせ」みたいなことを言わないやつ。

 今回の庄ヶ畑さんさの奉納では「甚句」とか「やんさか」がおこなわれました。楽器は太鼓と笛ですし、同じ装束の同じ人たちがやるわけですが、そのほかの「さんさ」っぽい演目と全然ちがうんです。これらの演目は唄が前面に出てくるんですよね。なので、すごく盆踊りっぽくていいなあと思うんです。そういう色んな要素が複合的にしっかりとからんでいるというのが前面に見えているのがイイ。自由参加型の盆踊りでも、こういう演目がいっぱいあるといいだろうなあ。

 …「盆踊りっぽくて」って何だそりゃ。

by げんぞう

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by torira | 2010-08-08 22:03 | 芸能 | Comments(0)

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