神様

 戸沢・滝の又(八幡平市 旧安代町)の虫追いでは、出発前に「降神の儀」という神事を行います。
 その際に祝詞をあげる役とは別に、塩をまいたりする役の方がいます。この方は「ほれ、神様たのむじゃ」と周りからせかされていました。いつもそう呼ばれるのか、今回なりゆきでそう呼ばれたのかはわかりません。しかし、その後の虫追い行列の際も、終始「神様」と呼ばれていました。

 このテの行事には、ひたすら行列して歩くことに専念するものもあります。が、それに加えて要所要所で停止し、大声をあげて虫を追っ払うタイプのものもあります。戸沢・滝の又の虫追いは、停止して大声をあげるタイプ。そこで、「神様」が登場です。
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天下泰平 国家安全 五穀豊穣
豊年まつりよー


 ・・・神様が叫んでバンザイをします。続いてみんなも「を゛ー」と叫んで、太鼓をドカドカ打ち鳴らします。
 このバンザイの姿に目を奪われました。虫から解放されたかのように、浮いていくような感じ。もしくは、手先は空間に溶け込み、足は地面と同化しているような。周りの山や空気や川やすべてのものと体の境界があいまいになってしまっていて、つまりは虫とさえも一体であるかのように。それはまさに神様なのでした。

 by げんぞう

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by torira | 2009-07-30 00:10 | 年中行事 | Comments(0)

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