岩手県内陸中南部の「『七つ物』っぽいもの」

 独立した団体としての「七つ物」は、内陸では盛岡市玉山区を南限としているようです。それでは、内陸中南部には「七つ物」と関わりがあるものはまったくないのでしょうか。ここで、陸中沿岸の神楽にある「シットギ舞い込み」「御堂入」のような演目が内陸中南部の神楽にあるかどうかを見てみましょう。
 まず、早池峰系の神楽には「シットギジシ」や新築・遷宮儀礼(おんだい舞,羽山神楽の高村舞など)があります。これらの演目はあまり目にできる機会は多くありませんが、ややそれと通じる内容の「しんがく」は、お祭りのお通りなどでよく見ることができます。「しんがく」は、刀もしくは幣束をもった舞手が踊る「しんがく」に先立って行われることがある「露払い」では、2人の舞手が刀を切り合うような所作があり、「七つ物」をより色濃く連想させられます。
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 盛岡周辺の神楽でも遷宮の儀礼として「しんがく」があります。大ヶ生山伏神楽の場合、4名の舞手がそれぞれに太刀,剣,杵,斧を持って踊ります。

 そろそろ「七つ物」の背景にあるものが見えてきたように思います。(つづく)


 by げんぞう
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by torira | 2009-06-20 20:42 | 芸能 | Comments(0)

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